妻沼聖天山に調和した景観並びに環境の整備

●要望の主旨

主題である妻沼聖天山に調和した景観並びに環境の整備は、熊谷市との合併を前にした平成16年に妻沼町が合併後につなげるために策定された、妻沼町中心市街地活性化基本計画の中で最優先する事業として、位置づけている ものです。平成23年には、埼玉県の歴史のみち景観モデル地区に妻沼聖天山(熊谷市)・吾野(飯能市)・深谷宿(深谷市)が指定されるなど、妻沼聖天山への注目度は高まっています。

  こうした状況を踏まえて、あらためて妻沼聖天山に調和した景観並びに環境の整 備について要望いたします。

(写真 歴史のみち景観モデル地区内、県道羽生妻沼線 2016/4/24撮影)

 

●要望の内容

 ① 点在する看板を規制して、景観の美しさを優先する。

 ② 工作物は、歴史的建造物に相応した色彩等に配慮する。

 ③ 文化庁・埼玉県・熊谷市が示す文化財区域の火気厳禁については、範囲を境内全域に広げて、喫煙所は設けない。

 ④ 聖域としての参道周辺への車両進入(露天商・フリーマーケット・弓道射会)を規制して、樹木の保護につなげる。

(写真 聖天山中門2018/6/3撮影)

 

⑤ ブルーシートや目に触れたくない残骸の後始末を進める。

 ⑥ めぬま観光駐車場と妻沼聖天山駐車場との差別化を図るため、駐車場の有料化を検討する。

 ⑦ 四方からの出入りを規制して、正門である国指定重要文化財「貴惣門」を起点とした動線計画を策定する。

 ⑧ 平和の塔を軸とした、周辺(お祭り広場・遊園地・池など)の整備を進める。

 ⑨ 雷音亭における休憩所としての利用拡充を図る。

(写真 工事用残物とフェンス2018/5./26撮影)

 

 ⑩ 芸術的・文化的な価値があると評される、妻沼聖天山の奉納絵馬(50枚)について、これまでに文化財調査研究会をはじめ平成29年の夏に妻沼展示館で開催された絵馬展に来られた方々からも、日常的に絵馬などが展示され、見られる場所があると良いとの声もあるので、絵馬堂あるいは宝物殿の整備を進める。

 また、関連した事で、七五三祈願祭に花を添えている菊花大会の設営(設置並びに撤去)については、めぬま菊花会々員の高齢化等により大変苦労されており、今後において、めぬま菊花会の存続とともに菊花大会の開催が懸念される。こうした状況を踏まえると、菊花をはじめとする四季折々の花を展示する施設も必要であり、多目的な機能のある施設を望む。

 ⑪ ホームページによる情報発信を積極的に進める。

(写真 奉納絵馬絵馬展 妻沼展示館 2017年7月)