聖天山を取り囲む神社

 聖天山と関わりの深い4つの神社を取り上げました。

●大我井神社

 明治元年に出された神仏分離令までは、聖天山に歓喜天と一緒に祀られていました神々を、新たに社殿を建てて移し、地名を取って「大我井神社」呼ばれています。聖天山の東にあり、明治40年に当時の妻沼村の村社に指定され、多くの氏子により支えられてきています。 現在でも、祈年祭(2月28日)、例大祭(4月17日)、鎮火祭(火祭り、8月27日)、新嘗祭(11月28日)が行われています。

●白髪神社

 地元では「しらひげ様」と呼ばれています。妻沼小学校から約300メートル東北、利根川の土手の手前の畑中に、高岡稲荷神社と式内白髪神社の2つの石柱が建っています。大変古い神社で、聖天山と呼称される以前にこの森に鎮座していたという説もあり興味が尽きません。現在は小さな社です。

●摩多利神社

 神社となっていますが、鳥居がありません。古くは「摩多利堂」と称し、本尊は摩多利尊天です。ここは聖天山歓喜院が管理しています。不思議な神社です。聖天山から西に500メートル、国道407号と県道深谷妻沼線の登戸交差点を右折し、20メートル先を左折すると神社の木立が見えます。

●赤子稲荷神社

 聖天山西参道からすぐ、左側に小さな鳥居と社があります。古くは摩多利神社の北側の地にあったようです。「延暦3年に祀る。摩多利堂北にあり」と、妻沼町誌(昭和3年発行の復刻版)にあります。